カード決済を受けられるようにするには、本人確認が要ります。ここで止まる人は多いはずです。身分証の画像や銀行口座の番号を、見ず知らずの運営に渡すことになるのか。
個人で売る場合、通すのは自分自身の身元です。法人の登記でも屋号でもなく、身分証と自分名義の口座で通ることになります。活動者名で活動している人ほど、ここで手が止まります。
結論から言うと、身分証の画像と口座番号は、SellPageを経由しません。決済会社であるStripeへ、売り手のブラウザから直接送られます。何が運営に渡り、何が渡らないかを分けて説明します。
本人確認をしているのはStripe、SellPageではない
チェキの決済は、売り手ごとに作られる連結アカウントを通します(別の記事で明細書表記の話をしたのと同じ仕組みです)。この連結アカウントの本人確認は、SellPageではなくStripeが行います。
売り出しの登録が進んだ画面には、こう書いてあります。
本人確認と口座の登録
売上をお振込みするため、決済会社(Stripe)が本人確認を行います。身分証と口座の情報はStripeが受け取り、SellPageは受け取りません。
「決済会社が本人確認をする」というと分かりにくいので、噛み砕きます。チェキの代金は、売り手のものとしてStripe上の口座に入ります。その口座の持ち主が誰かを確かめる責任は、口座を管理しているStripe側にあります。SellPageは、その口座への入り口を用意しているだけです。
SellPageが持つ情報と、持たない情報
分かれ目ははっきりしています。
SellPageが受け取って保持するもの — 氏名・住所・生年月日・電話番号。
SellPageを経由せず、Stripeへ直接行くもの — 身分証の画像・銀行口座・利用規約への同意。
前者は、売り出しを始める前の登録画面(振込の設定を進める最初の画面)で入力します。後者の3つは、この画面には項目自体がありません。次に進んだ先、Stripeの画面で直接入力することになります。
なぜ氏名や住所は先に聞かれるのか
同じことを2回入力させたくないからです。Stripeの本人確認フォームでも、どのみち氏名・住所・生年月日は聞かれます。SellPageで先に受け取っておけば、Stripeの画面ではそれを事前に埋めた状態で開けます。
もう1つ理由があります。契約の相手方を、運営が特定できる状態にしておくためです。規約違反や返金でもめたとき、「誰と契約しているか分からない」ままではいられません。以前は氏名や住所を持たない構成も検討しましたが、契約者を特定できないことの筋の悪さのほうが大きいと判断し、いまの形になっています。
一方、身分証の画像・口座番号・規約への同意は、事前入力できません。Stripeの本人確認そのものを代行する意味を持ってしまうためで、SellPageが預かる理由がありません。
Stripeの画面で聞かれること
先に氏名・住所・生年月日・電話番号を入力していても、Stripeの本人確認画面では電話番号がもう一度、SMSの認証コードという形で聞かれます。入力が無駄になったわけではなく、電話番号を知っているかの確認と、それが誰の情報かの確認は別の話だからです。
このほか、身分証の画像も聞かれます。画面の見出しやレイアウトはStripe側のものが出ます。SellPageのデザインではありません。見慣れない画面が急に始まるので驚くかもしれませんが、どこかに飛ばされているわけではなく、SellPageの登録の続きとして同じページの中で開いています。
以前はStripeの外部サイト(connect.stripe.com)へ飛ばす作りでした。実際に踏んでみると、フォームの見出しが運営のブランド名で出るだけで、「なぜ本名や口座を出すのか」が最後まで説明されないまま進む形になっていました。ここで離脱されるおそれがあったため、いまは登録画面の中に組み込んでいます。預かる情報が増えたわけではなく、どこに入力するかが変わっただけです。
見えていい人にも見えないようにしてある
氏名・住所・生年月日・電話番号はSellPageが持ちますが、運営の側でも、審査のための画面からは見えないようにしてあります。通報や規約違反の確認のために売り出しの中身を見る画面はありますが、そこに契約者の個人情報は出しません。持つことと、日常的に見られる状態に置くことは別だからです。
ここまでの話は、本人確認が済んだあとにも関わる
振込を受けられるようになるには、Stripeの本人確認が終わっている必要があります。この記事で書いた流れは、2026-08-31に実際の本番環境で一度最後まで通しています。売り出しを立て、購入され、書いて発送し、振込を申請するところまで確認済みです。テスト用の鍵のままでの検証だったので、実在するカードでの決済ではありませんが、登録から本人確認、振込の申請までの手順そのものは実物で確認しています。
この記事を書いているSellPageは、チェキ専用の通販ツールです。契約者の氏名や住所は運営が持ちますが、身分証の画像や口座番号は最初から運営のサーバーを通らない作りにしています。