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個人がチェキを売ると、カード明細に本名が出ないか|Stripeの既定と防ぎ方

2026-09-02(2026-09-13 更新)

個人が活動者名で売っていると、ここが気になるはずです。チェキを買った人のクレジットカード明細に、自分の本名が出てしまわないか。

住所を書かせない、伝票を見せない、といった対策はしていても、決済だけは見落としがちです。カード会社の明細は買った人全員に届くもので、あとから取り消せません。

結論から言うと、何もしなければ本名が出る作りに、Stripeはなっています。その代わり、SellPageでは登録した時点で塞いであります。順に説明します。

何もしなければ本名が出る

チェキの決済は、売り手ごとに作られる「連結アカウント」(Stripeの用語で Direct charges)を通します。明細に出る名前も、運営ではなくこの連結アカウント側の設定が使われます。

そしてこの設定を何も入れていないと、Stripeは次の順番で明細に出す名前を自動的に決めます。

  1. 事業者名(business_profile.name)
  2. DBA(商号)
  3. 事業のURL
  4. 個人の氏名

活動者名は日本語で書かれることがほとんどですが、①の欄には英字表記の要件(アルファベットのみ・5〜22文字)があり、満たせません。日本語表記の欄も、漢字・カナ・アルファベットは通ってもひらがなは通らないので、これも活動者名のままでは通らないことがあります。①〜③のどれも作れないと、④まで落ちます。本人確認のために必ず持っている氏名(漢字)が、そのまま明細に出るということです。

ここが個人に効きます。会社名や屋号を持っていれば①に入れるものがありますが、活動者名しか持たずに個人で売る人には、①に入れられるものがありません。落ちる先が本名しか残らないという順番になっています。

加えて、表記を自動生成できないとき、Stripeは売り手本人に入力を求めることがあります。ここでうっかり本名を打ってしまう売り手もいるはずです。どちらの経路も、運営の管理画面からは見えません。

SellPageでは、登録した時点で塞いである

これを避けるため、SellPageでは連結アカウントを作る時点で、明細の3つの表記をすべて埋めています。

  • 日本語表記が使えるのは日本発行のVisa・Mastercardのカードだけ(いまSellPageで使えるのもこの2つです)
  • 日本語表記に対応するカード会社は、対応していれば日本語のほうを優先して表示する。対応していないカード会社はローマ字表記を使う
  • どちらが表示されるかはカード会社が決めるので、片方だけ埋めても足りません

3つとも埋まっている限り、上で書いた自動生成は起きません。空欄が1つでもあると、そこだけ自動生成に落ちて氏名に行き着くので、3つセットで扱っています。

埋める前は「SELLPAGE」

登録した直後、まだ活動者名の表記を自分で入力していない段階では、運営側の固定値(「SELLPAGE」/「セルページ」)が入ります。氏名にも活動者名にも関係のない、サービス名です。

売り出しを始めるのにこの入力は必須にしていません。入力しないまま買われても、明細に出るのは「SELLPAGE」で、本名が出る心配はありません。

自分で入力すると、その名前に変わる

明細に出す名前は、ダッシュボードの「振込」から進む、契約者情報を入力する画面(「お名前とご住所をうかがいます」に続くところ。ボタンには「本人確認へ進む」とあり、実際の本人確認はこのあとStripe側で行われます)で聞かれます。本名や住所を入力する欄のすぐあとに、わざと置いてあります。

この画面で入力する氏名や住所がどこへ行くのか、身分証や口座番号を誰が受け取るのかは別の記事で扱いました。

お客さまのカード明細に出る名前

チェキを買った方のカードの利用明細に表示されます。見覚えのない名前だと問い合わせや不審請求の申し立てにつながるので、活動者名でご記入ください。

表示に使われる文字はカード会社によって変わるため、3つうかがいます。

聞かれるのは3つです。

  • 明細に出す名前(漢字・17文字まで)
  • 明細に出す名前(カナ・22文字まで)
  • 明細に出す名前(ローマ字・22文字まで)

最初から入っている値は、活動者名から自動で作られます。「ゆき」なら「ゆきのショップ」「ユキノショップ」「YUKI SHOP」といった具合です。「ショップ」を足しているのは、ローマ字の下限(5文字)を満たすためで、「YUKI」だけだと4文字で足りません。

活動者名が漢字の場合、読みがなければカナとローマ字は自動で作れないので空のままです。入力を求められている本名の読みがなを流用することはしていません。あれは本人確認のための読みで、別のものです。この場合はカナとローマ字を自分で入力することになります。

いずれも設定画面からあとで自由に書き換えられます。

本名を出さないことを保証するものではありません

ここまでは「何もしなければ」の話です。入力欄自体は、本名を入れることを止めていません。上の引用にあるとおり「活動者名でご記入ください」と勧めてはいますが、実際に何を入力するかは自由です。

実名で活動している売り手もいます。その場合は自分の名前を明細に出したいはずで、止める理由がありません。何が明細に出るかは欄の説明にはっきり書いてあるので、読んだうえで本名を入れるなら、それは本人が決めることです。

つまりSellPageがやっているのは、「何も入力しなければ本名に落ちる」という事故の経路を塞ぐところまでです。自分で本名を選んで入力した場合は、そのとおりに出ます。

確認した範囲

上の3つの表記が実際にどう扱われるかは、Stripeのテスト環境で確認しています(2026-08-17)。3つとも埋めた連結アカウントでテスト決済すると、Stripeが計算する表示用の文字列(calculated_statement_descriptor)が「SELLPAGE」に変わること、3つとも空だと自動生成に落ちて活動者名は出ないことは確かめました。

カード会社の明細画面に実際どう表示されるかまでは確認していません。Stripeから渡る文字列は決まっていても、最終的な見え方はカード会社のアプリや紙の明細のフォーマット次第です。ただ、渡る文字列に本名が含まれることはない、という点は確かです。


この記事を書いているSellPageは、チェキ専用の通販ツールです。上で説明した3つの表記は、契約者情報の画面で活動者名から自動で候補が作られるので、空欄のまま気づかず進んで本名が出る、という経路そのものを無くしています。

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