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個人がコスプレのチェキを売る前に確かめる2つの権利|版権と、撮影者の著作権

2026-09-04(2026-09-15 更新)

個人でコスプレのチェキを売ろうとすると、最初に引っかかるのが版権です。「コスプレ 写真 販売」と調べると、すぐ隣に「著作権」「版権」が並びます。先にそこから書きます。

個人で売る場合、確認を代わりにやってくれる法務はいません。売ると決める前に、自分で確かめることになります。確かめる先は2つあります。キャラクターの版権と、その写真を撮った人の著作権です。

1. 版権キャラのコスプレチェキは、無許諾では売れない

保護されているのは、キャラクターの絵です。衣装ではありません。

著作権が付いているのは、そのキャラクターが描かれた具体的な絵のほうで、「キャラクター」という人物像そのものではありません(最高裁のポパイ事件)。コスプレの写真は、その絵の表現を衣装と自分の体で再現したものです。だから、写真を作って売れば複製権と譲渡権に触れます。無許諾で売れば著作権侵害です。

「みんなやっているから大丈夫」という話ではありません。権利者が黙っているかどうかと、権利があるかどうかは別です。

「コスプレしていいか」とは別の話

ここは混ざりやすいところです。コスプレをすること自体と、その写真を売ることは、別の行為です。

2021年に「政府がコスプレのルールを整備する」と報じられたことがあり、いまでもその話が引き合いに出されます。あれはコスプレをすることとSNSへの投稿についての議論で、販売の話ではありません。内閣府自身が、ルール化や法改正を前提に検討しているわけではないと否定しています。

非営利であることを理由にした例外は、売る場面には効きません。売る時点で営利です。

許諾があれば売れる

禁止されているのは「無許諾で売ること」です。権利者の許諾があれば売れます。

作品ごとに方針は違います。二次創作やコスプレについてガイドラインを出している権利者もあれば、何も出していない権利者もいます。確かめる先は、その作品の権利者です。ここで一般論を書いても、あなたが売ろうとしている作品の答えにはなりません。

探す順番

一般論は書けませんが、探す手順なら書けます。上から順に見ます。

  1. 公式サイトの「ガイドライン」を探す。二次創作ガイドライン、ファン活動ガイドライン、といった名前で置かれています。フッターにあることが多い場所です
  2. その中で「コスプレ」と「販売」を別々に探す。コスプレを許していても、写真の販売は別に禁じている、という書き分けは珍しくありません。「コスプレOK」だけを見て進まない
  3. 「営利」「有償」「対価」の扱いを見る。個人の二次創作を許すガイドラインでも、無償に限ると条件を付けているものがあります。売るなら、ここが本体です
  4. 見つからなければ、問い合わせ窓口に聞く。ガイドラインが無いことは、許されていることではありません
  5. 答えが返らなければ、売らない。「返事が来なかった」は許諾ではありません

残ったガイドラインは保存しておきます。あとから改定されることがあるので、いつ時点の版を見て売ると決めたのかが残っていると、自分の判断の根拠になります。

オリジナルの衣装なら、この問題は起きない

自分で考えた衣装、オリジナルキャラクター、私服。元になる著作物が無いので、版権の確認は要りません。

顔を出さずに活動している人が、イラストを印刷したチェキ風カードを売る形も同じです。そのイラストが自分のものであれば、版権の問題は起きません。

2. もう1つ、撮影者の著作権がある

見落としやすいのがこちらです。写真の著作権は、原則として撮った人にあります。

コスプレイベントでカメラマンに撮ってもらった写真をチェキにして売るなら、版権とは別に、その写真を撮った人の許諾が要ります。被写体だからといって、写真の著作権が自分に来るわけではありません(被写体の側が持つのは肖像権です)。

版権の許諾を取っても、こちらは残ります。2つは別の権利で、片方が片方を含みません。

自分で撮った写真なら、この問題は起きません。受注生産で1枚ずつ自分で撮るなら、そもそも撮影者は自分です。撮り方は自撮りの記事、部屋が写り込む問題は背景の記事にあります。

値段は、単品のチェキより上の帯にいる

権利の確認が済んだ前提で、いくらで出すかの材料もあります。

BOOTHの268件を数えた記事で、コスプレの生撮影を別に集計しました。

件数 中央値 「〜」表記を除くと
コスプレの生撮影 13 1,400円 1,800円
単品のチェキ(全体) 112 1,000円 —

上は3,500円まであります。単品のチェキ全体の中央値が1,000円なので、明確に上の帯です。衣装、スタジオ、撮影そのものの手間が乗っていると読めます。

ただし13件です。幅を持って見てください。この数字は「コスプレならこの値段が付く」という保証ではなく、そういう価格帯で出している人がいる、という記録です。

SellPage で扱えるもの

私服・オリジナルの衣装 売れます
版権キャラのコスプレ(許諾あり) 売れます
版権キャラのコスプレ(無許諾) 扱いません
他人が撮った写真(撮影者の許諾なし) 扱いません

利用規約の禁止事項に「第三者の著作権、肖像権その他の権利を侵害するもの」があります。運営は現物も許諾の有無も見られません。確認しているのは公開後の売り出しページと、買い手からの通報です。見つかれば、公開を止めます。


この記事を書いているSellPageは、個人がチェキを売るための通販ツールです。版権の確認までは引き受けられません。売るかどうかを決める前に、その作品の権利者がコスプレと販売について何を言っているかを確かめてください。

なお、ここに書いたのは法律の解説ではありません。確かめたのは弁護士の解説と、上の報道の訂正まで。個別の判断が要るなら、専門家に相談してください。

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在庫を持たずに始められます。手数料は5.5%、振込のときに500円。

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