この記事は、個人が売るために作る場合の話です。受注生産で注文を受けてから刷る前提で書いていて、収納・飾り方・買取は扱いません。
チェキ風カードは、顔を出していなくても売れる商品として成立しています。ただ、いざ作ろうとすると最初に止まるのは寸法です。何mmで作れば、チェキに見えるのか。
実物の寸法は、公表されている
富士フイルムの仕様に、そのまま書かれています。
| instax mini | |
|---|---|
| フィルムサイズ | 86mm × 54mm |
| 画面サイズ(写真が写る範囲) | 62mm × 46mm |
チェキに見えるかどうかは、この2つの関係で決まります。カード全体が86×54mm、その中の62×46mmだけが写真で、残りが白いフチです。
差を計算すると、横に8mm、縦に24mmの余白があることになります。縦の余白のほうが3倍あります。この余白は上下に均等ではなく、下側が広く取られています。名前やサインを書くのはそこです。
上下の配分までは仕様に書かれていません。きっちり合わせたいなら、実物を1枚手元に置いて測るのが確実です。
データは、印刷する解像度から逆算する
寸法が決まれば、あとは掛け算です。
| 解像度 | カンバスの大きさ |
|---|---|
| 300dpi | 1016 × 638 px |
| 350dpi | 1185 × 744 px |
やることは、この大きさのカンバスに白い枠を作り、上寄りに絵を置くだけです。特別なアプリは要りません。レイヤーが使えて、px単位でカンバスを指定できれば、普段使っているもので足ります。
テンプレートは、この数字そのものです。1016×638pxのカンバスを1つ作れば、それがチェキ風カードのテンプレートになります。配布されているものを使う場合も、見るところは同じで、この寸法になっているかどうかです。
印刷は3つある
1. コンビニのマルチコピー機
プリンタを持っていなくても試せます。画像を登録しておくと、店のコピー機で刷れます。ネットプリント(略してネップリ)と呼ばれているのがこれです。
| 用紙 | 料金 | |
|---|---|---|
| セブン-イレブン(netprint) | L判 89×127mm | 40円 |
| ファミリーマートなど(ネットワークプリント) | 写真用紙 L判 | 30円 |
(2026-09-04 に各サービスの料金表で確認)
L判はチェキより大きいので、切ることになります。そして計算すると、L判1枚にチェキ風カードは2枚並びます — カードを横向きに置くと86mm ≤ 89mm、それを縦に2枚重ねて108mm ≤ 127mm。
ただし、このとき横の余白は3mmしか残りません。フチなし印刷の位置ずれと、手で切るときのズレを考えると、切り代がほとんど無い配置です。
データはL判で作ります。刷られるのはL判1枚なので、カンバスもL判の大きさにして、その中にカードを置きます。
| 300dpi | 350dpi | |
|---|---|---|
| L判(89×127mm) | 1051 × 1500 px | 1226 × 1750 px |
| チェキ風カード(86×54mm) | 1016 × 638 px | 1185 × 744 px |
300dpiで見ると、カードを2枚重ねた高さは638×2で1276px、L判の1500pxとの差は224px(19mm)。横は1016pxに対して1051pxで、残りは35pxです。上下は余りますが、左右は余りません。
コンビニで刷るなら、350dpiで作ります。セブン-イレブンの案内では、Lサイズの推奨画素数は1074×1524px(150万画素相当)以上です(2026-09-06にFAQで確認)。
300dpiのL判(1051×1500px)は、両辺ともこれを下回ります。この推奨をL判の寸法から逆算するとおよそ305dpiにあたるので、300dpiでは少し足りません。350dpi(1226×1750px)なら満たします。
刷るのが1枚でも2枚並べでも、送るファイルはL判1枚ぶんです。コンビニで刷る前提なら、カードのカンバスも350dpi(1185×744px)で作っておくと、L判に置いたときに引き伸ばさずに済みます。
確実にやるなら、1枚だけ置いて刷ります。このときカード1枚あたりL判1枚を使うので、単価は30〜40円。2枚並べれば半分の15〜20円になりますが、切り代と引き換えです。
2. 家庭のプリンタ
L判の写真用紙が使える機種なら、同じことができます。違うのは、刷り直しに店へ行かずに済むことです。フチの太さや色の出方を確かめる段階では、その場で直して刷り直せるぶん早く回ります。
3. 印刷所
枚数が増えてから考える選択肢です。同人グッズを扱う印刷所を使う道ですが、何枚から刷れるか、裁断まで済むか、箔押しができるかは、印刷所によって違います。
具体的な店名と価格はここに書きません。仕様も料金も変わるので、書いた時点で古くなります。代わりに、見るところを挙げます。
- 1枚から刷れるか(最低部数が100枚単位のところもある)
- 裁断してくれるか(自分で切らずに済むかどうかで、手間がまるごと変わる)
- 納期(受注生産で売るなら、発送目安をここから逆算することになる)
- 用紙(実物のチェキに近い厚みか、薄い紙か)
売るときは、実物と分けて書く
作り方の話ではありませんが、ここまで作った人が次に必ず当たるので書いておきます。
チェキ風カードは、実物のチェキとは別の商品として売られています。商品名に「チェキ風カード(チェキではありません)」と書いている出品が実際にあります。説明文の雛形にある「1枚ずつ現像した一点物」という一文も、印刷物には当てはまりません。
値段も別です。BOOTHの268件を調べたときの中央値は、実物のチェキが1,000円、チェキ風カードが550円でした。
なお、他人の作品やキャラクターを元にして作る場合の話は、この記事では扱っていません。版権キャラのコスプレを撮って売る場合は、個人がコスプレのチェキを売るで扱っています。
この記事を書いているSellPageは、個人がチェキを売るための通販ツールです。受注生産なので、先に何十枚も刷っておく必要はありません。1枚試して仕上がりを確かめてから、売り出しを立てられます。