売り出しのページを作り始めて、説明文の欄で止まる人は多いはずです。
個人で売る場合、この欄を書くのも自分です。そして書いた文は、自分の活動者名で公開されます。代わりに書いてくれる人はいませんが、裏を返せば、自分が読んで納得した文だけを出せるということでもあります。
タイトルと金額は決められても、説明文は何を書けばいいか分かりません。長く書けばいいのか、注意書きは要るのか、そもそも要らないのか。
実際に売られているチェキ21件の説明文を見て、書くことを数えました。3つしかありませんでした。
説明文に書くことは3つ
- 何が届くか(写真は選べるのか)
- サインや落書きが入るか
- 断っておくこと(擦れ・色の変化・リクエスト・転売)
順に見ます。最後にそのまま使える雛形を置いています。
1. 何が届くか — 「選べません」を先に書く
21件を見て、買い手が写真を選べる出品は1件もありませんでした。
当然といえば当然で、チェキは1枚ずつ現像した一点物です。同じものが2枚ないので、選びようがありません。ランダムで送ることになります。
ただし、買い手はそれを知りません。通販のページを見たとき、載っている写真がそのまま届くと思うのが普通です。書いておかないと、注文のあとで「載っていた写真が届かない」という話になります。
チェキを1枚お送りします。どの写真が届くかはランダムなので、お選びいただけません。届いてからのお楽しみです。
選べないことは事実として先に出す。そのうえで言い方を選ぶ、という順番です。「届いてからのお楽しみです」を足すかどうかは好みで、無くても構いません。
2. サインや落書きが入るか — 説明文が分かれるのはここだけ
21件を見比べたとき、説明文の中身が分かれる軸はこれだけでした。
サイン・落書きは、商品として明確に分けて売られています。別の記事でBOOTHの268件を調べたときも、商品名にサイン・落書きを明記した出品が19件ありました。
※ その調査では、サイン・落書きで金額がいくら変わるかは出せませんでした。数え方でぶれたためです。ただし分けて売られていること自体は、商品名からはっきり読み取れます。
書き分けは、一点物であることと組み合わせます。
どちらも入れない
1枚ずつ現像した一点物なので、同じものは二枚とありません。
サインを入れる
1枚ずつ直筆でサインを入れてお送りします。現像した一点物なので、同じものは二枚とありません。
落書きを入れる
1枚ずつ手書きで落書きを入れてお送りします。現像した一点物なので、同じものは二枚とありません。
サインと落書きを入れる
1枚ずつ直筆のサインと手書きの落書きを入れてお送りします。現像した一点物なので、同じものは二枚とありません。
どれにも「1枚ずつ」が入っています。手で1枚ずつ作っていることが伝わる書き方です。
3. 断っておくこと
チェキ特有のものが2つ、通販一般のものが1つあります。
フィルムの擦れと、色の変化
擦れや傷、時間による色の変化について、断りを入れている出品があります。うちのテンプレもそれに倣いました。
断る理由は、書いていないと、届いたものが不良品に見えるからです。買い手はインスタントフィルムを日常的に扱っていません。
フィルムの性質上、小さな擦れや傷が入っていることがあります。また、時間が経つにつれて少しずつ色合いが変わります。あらかじめご了承ください。
「〜ことがあります」に留めているのは、意図的です。こちらでフィルムの物性を確かめたわけではありませんし、必ずそうなると書くと、なっていないときに嘘になります。
リクエストに応えられないことがある
ポーズや衣装の希望を受け取る場合、必ず応えられるとは限りません。受け取る仕組みにするなら、応えられない場合があることも一緒に書きます。
転売
どれくらい効くかは分かりません。書いてあっても転売する人はします。ただ、書いていないと「駄目だとは知らなかった」と言われる余地が残ります。強く書く必要はありません。
写真の内容やポーズのご希望は、お応えできない場合があります。転売を目的としたご購入はご遠慮ください。
どれも言い切らない形にしています。「〜の場合があります」「ご遠慮ください」。読まずにそのまま公開しても、売り手が損をしない書き方です。逆に「必ず応えます」と書くと、応えられなかったときに守れない約束になります。
書かなくていいもの
ここが本題かもしれません。説明文に書きたくなるが、書かないほうがいいものがあります。
発送目安・送料・返品の条件
別の場所に出るからです。通販のページには取引条件の枠があり、特定商取引法に基づく表記もあります(個人が通販するときの特商法)。そこに出るものを説明文にも書くと、同じことが2回並びます。
もっと厄介なのは、説明文は作ったときのコピーだということです。あとから発送目安を変えても、取引条件の枠は新しい値に変わりますが、説明文だけが古いまま残ります。同じページの中で数字が食い違うことになります。
変わりうる値は、説明文に書かない。これが一番の理由です。
「お一人様◯枚まで」のような数字
雛形に入れたくなりますが、入れないほうがいいと判断しました。こちらが決めた数字が、そのまま売り手の販売条件として公開されてしまいます。
枚数の制限は、売り手が自分で決めて自分で書くものです。要るなら足してください。
本名や住所
説明文には要りません。特定商取引法に基づく表記が別にあり、事業者の情報はそちらの担当です。
何をどこまで書くことになるかは1本目の記事で扱っています。
そのまま使える雛形
サインも落書きも入れない場合です。
チェキを1枚お送りします。どの写真が届くかはランダムなので、
お選びいただけません。届いてからのお楽しみです。
1枚ずつ現像した一点物なので、同じものは二枚とありません。
フィルムの性質上、小さな擦れや傷が入っていることがあります。
また、時間が経つにつれて少しずつ色合いが変わります。
あらかじめご了承ください。
写真の内容やポーズのご希望は、お応えできない場合があります。
転売を目的としたご購入はご遠慮ください。
2段落目を、上の4つから選んで入れ替えます。
当てはまらない段落は消してください。リクエストを受け取らないなら、その一文は要りません。落書きを入れないのに擦れの話だけ残す、といった組み合わせも自由です。
長く書く必要はありません
21件を見て分かったのは、分かれる軸がサイン・落書きの一点しかないということでした。上の3つを書けば、説明文に入れるものは尽きます。
説明文で伝わるのは「何が届くか」までです。
売上との関係は調べていません。長く書いたほうが売れるのかどうかは、この調べ方では分かりません。分かるのは、実際に売っている人たちが何を書いているかまでです。
この記事を書いている SellPage は、チェキ専用の通販ツールです。売り出しを作る画面で、上の候補を選べるようにしています。
既定では本文が空です。押して初めて入ります。最初から入れておくと読まずに通せてしまい、売り手が読んでいない文が、売り手の名前で公開されることになるためです。選んだ文なら、売り手の言葉になります。