個人でチェキを売ると、発送を代わってくれる人はいません。倉庫も発送代行も使わないので、受注生産で作ったあと、自分で包んで自分で出す工程がそのまま残ります。
この記事は、売った物を送る側の話です。決めることは3つあります。どう包むか、どの手段で出すか、そして売り出しの送料をいくらに設定するか。
まず、配送手段に法的な制限はありません
「名前を書いたチェキは信書に当たるから、郵便でしか送れないのでは」と考える人がいます。当たりません。
総務省の「信書に該当する文書に関する指針」は、信書に該当しない文書の例として「写真」を挙げています。宛名や落書きが入っても、意思表示や事実の通知を目的とした文書ではないので、そこは変わりません。サイン色紙が普通に宅配便で送られているのと同じです。
手紙を同封する場合だけ別です。添えるのが「無封の添え状・送り状」であれば、クリックポストのような信書を送れない手段でも同封できます(クリックポストの公式ページに明記があります)。封をした手紙を入れるなら、郵便の手段を選びます。
包み方は、折れと擦れの2つに効かせる
チェキは薄く、封筒に入れただけでは中で動きます。防ぎたいのは、角の折れと表面の擦れです。やることは2つです。
- 厚紙で挟む。チェキ(86×54mm)より一回り大きい厚紙を2枚。封筒の中で曲がらなくするためです
- 袋に入れる。透明なスリーブやOPP袋。擦れと、配達中の湿気に対して
包みが厚くなると料金が変わります。下の表のとおり、いちばん安い区分は厚さ1cmまでです。厚紙を重ねすぎると、ここを超えて一段上の料金になります。
送り方は4つ
(2026-09-04に日本郵便とクリックポストの公式ページで確認)
| 料金 | 条件 | 追跡 | |
|---|---|---|---|
| 郵便書簡(ミニレター) | 85円 | 25gまで・厚さ1cmまで | — |
| 定形郵便 | 110円 | 50gまで・長さ14〜23.5cm・幅9〜12cm・厚さ1cm | — |
| クリックポスト | 185円 | ポストに投函、郵便受けに配達 | あり |
| レターパックライト | 430円 | 4kg以内・厚さ3cm以内、郵便受けに配達 | あり |
チェキ1枚なら、いちばん安いのは郵便書簡(ミニレター)の85円です。便箋と封筒が一体になった郵便局の商品で、そこにチェキを入れて封をします。上限は25gと厚さ1cmなので、厚紙を挟むぶんはここに収まる範囲で選びます。
定形郵便の110円は、封筒の大きさに条件があります。長さ14〜23.5cm、幅9〜12cm。手元にある封筒がこの範囲に収まっているか、出す前に測ってください。超えると定形外(規格内)になり、50g以内でも140円です。
クリックポストは、2026年10月1日から240円になります
公式ページに予告が出ています。185円は2026年9月末まで。この表の中では追跡が付く手段のうち安いほうですが、10月からはレターパックライトとの差が縮みます。
売り出しの送料は、手段を決めてから逆算する
SellPage では、送料は売り出しごとに設定します。既定は0円で、そのときは買い手の画面に「送料込み」と出ます。
いくらにすべきかは、ここでは決めません。送料を別に取るか売価に含めるかは、値段の付け方と一緒に決まることです。ただ順番だけははっきりしていて、先に送る手段を決めて、その料金を見てから設定額を決めるほうが確実です。逆にすると、設定した額では選べる手段が残っていないことがあります。
設定した送料は、売り出しを作った時点でその売り出しにコピーされます。あとから既定を変えても、すでに公開している売り出しの送料は変わりません。発送目安とは逆の挙動で、あちらは変えると既存のページの表示にも効きます。
まとめ買いでも、入る送料は1回ぶんです
買い手は1回の注文で複数枚選べます(受付枚数の残りの範囲で、最大100枚)。このとき請求されるのは 価格 × 枚数 + 送料 で、送料は枚数に関わらず1回ぶんです。5枚買われても、入ってくる送料は1枚のときと同じ額です。
送る側から見ると、ここが効くのは包みが一段上の料金に移るときです。チェキが増えれば、その分だけ包みは厚くなります。上の表のいちばん安い区分(厚さ1cm)を超えれば料金は上がりますが、入ってくる送料は増えません。
何枚で超えるかは書けません。封筒も厚紙もスリーブも人によって違うので、こちらから言える数字ではありません。自分の一式で一度測っておくのが確実です。1枚ぶんの厚さが分かれば、何枚までが同じ区分に収まるかは自分で出せます。
送料込み(0円)にしている場合、この差は売価の中で吸収することになります。
発送は、注文の画面から始まります
注文が入ると、注文の詳細にお届け先の名前・郵便番号・住所と、買い手のメールアドレスが出ます。そこを見て包み、出します。
出したら発送済みにします。買い手には「発送しました」が自動で届くので、こちらで文面を書く必要はありません。手で連絡するのは、遅れそうなときだけです(発送目安の記事)。
追跡を付けるかは、値段ではなく「言われたときにどうするか」で決まる
オプションを付けずに普通郵便で送ると、追跡が残りません。数週間後に「届いていない」と言われたとき、こちらに確かめる手段がありません。
追跡が要るなら、方法は2つです。
- 追跡の付く手段で出す(クリックポスト185円、レターパックライト430円)
- オプションを足す(特定記録+210円、簡易書留+350円、一般書留+480円。いずれも基本料金への加算)
85円のミニレターに特定記録を足すと295円になり、クリックポストより高くつきます。追跡が欲しいなら、最初からそちら側の手段を選ぶほうが安く済みます。
届かなかったときにどうするかは、売り手が決めることです。注文の画面には返金の操作があり、発送済みにしたあとでも押せます(返金の記事)。返金するかどうかを状態で先回りして塞ぐことはしていません。追跡の有無で変わるのは、そのとき手元に材料があるかどうかです。
どちらが正しいという話ではありません。1枚1,000円のチェキに430円の送料をかけるかは、値段の付け方と一緒に決めることです。
差出人に自分の住所を書くかどうか
封筒に自分の住所を書くかは、任意です。書かなくても送れます。買い手に自分の住所を知られたくない場合の考え方は、買い手の住所を見ることになる話にまとめました。
ただし、差出人を書かないと、宛先不明のときに戻ってきません。住所の書き間違いや転居があると、そのまま失われます。
この記事を書いているSellPageは、個人がチェキを売るための通販ツールです。配送そのものは引き受けません。注文を受けるところまでを引き受けて、そこから先は売り手が手段を選んで送ります。売る手段そのものを決めかねているなら、4つの手段を手数料と手間で比べた記事があります。